「バビロンの塔」「理解」「ゼロで測る」「あなたの人生の物語」「七十二文字」「人類科学の進化」「地獄とは神の不在なり」「顔の美醜について」からなる短編集。
「バビロンの塔」と「地獄とは神の不在なり」がすごくよかった。
「バビロンの塔」は天をつくような塔を人々が延々と伸ばし続けていった末の物語、「地獄とは神不在なり」は天使が降臨し、その都度一部の人間には祝福をもたらす一方で一部の人間には災厄をもたらす世界を描いた物語。とくに「バビロンの塔」がすごい面白かった。
けど、信仰心がないので、もしかしたら信仰心があればもっと面白い、それはいい意味かも悪い意味かもしれないが、もっと深く物語を読み込めるのかもしれないなあとは思った。
