2024年第一回手帳・ノート会議からの実記を試みる回

ストレスが溜まっていた。退院後の慣れない新生活、絵の勉強にのめり込みすぎ、果てはジムまで行き出す始末。疲れるのも道理だ。疲れは休めば治るだろう。しかしストレスは適切に処理しなければならない。ただ待っているだけではダメなのだ。

そんな言い訳を作り上げ、わたしは爆買いを行った。

しめて6,000円強。爆買いにしては弱いかもしれないが、日頃の出費としては痛い。こんな無駄遣いを普段からしてはならない。あくまでもどうしようもないときにのみ許される所業だ。そうどうしようもなかったのだ(しつこい)。

というより、ノートは必要だったのだ。いろんな管理というか記録を残していきたいのだけれど、今書いているノート(日記・行動記録)は気持ちにフォーカスしているのと看護師に見せなければならないのとで、その他のおでかけ記録やら絵の勉強日誌やらを分けて書きたいと思っていたのだ。

そういうわけで、この5冊の手帳・ノートに使い道を割り振り、実際に使い始めてみるという、今回の記事はそういう回である。

1 ノンブルノー

わたしの愛用のノンブルノート。今一冊目を使い終えそうなので二冊目を購入した。このノートはクラファンで誕生したらしく、ノート好きでも知らない人がいる商品(作品?)だ。

ページ数が振ってあること、

背表紙がないことなども特徴だ。
購入できる手段も限られているが、amazonで買えるので安心。

このノートは、今運用している日記・行動記録ノートの後継とする。書く内容は時間を記載した上での「イベント」「状況」「感情」「思考」(ときどき「反証」)だ。これだけ聞けば心理学、精神医学界隈の人には「あ、認知行動療法だ」とお分かりになるだろうが、そこまで厳密に流行っていない。あくまでなんちゃって認知行動療法。でもこのノートのおかげで気づけることがだいぶあるので……ってそれはまた別の機会に話をしよう。とにかくそういう使い道をするわけだ。

巻末にハビットトラッカーをつけておくことにしているので、書く。

ハビットトラッカーとは、まあ習慣のトラッカーで、「毎日やること」などをリスト化し、該当の日付の欄を蛍光ペンで塗るなり丸をつけるなりスタンプを押すなりシールを貼るなりして、可視化するツールだ。

これで明日からこちらのノートへ移行できるようになった(ギリギリ準備マン。マンではない)。

2 ロルバーンダイアリー(ロフト限定・青の洞窟)

次は、ロルバーンダイアリーの気に入った柄を。ってこれは実は裏話があって、最初にSmithでオレンジのロルバーン買ったのだが、その後行ったロフトで欲しかった柄が一冊だけ残っていて買ってしまったのである。そしてこっちが気に入っているからこっちを使う。

こちらはおでかけ記録に使う。いつもどこへ行ったか何をしたかどう感じたかを忘れてしまうので、記録に残したかったのをようやく実行した。

セットアップとかないのでガシガシ書いていく。

マンスリーに出かけた場所や食べた店などを書く。

後ろの大量のメモページには写真や展示であればチケット、ポストカードなどを貼り、簡単にorそこそこ本気で感想を書き込んでいく。

ってノート。次。

3 ほぼ日の方眼ノート

残りの用途は「ネタ帳(創作に使うネタ、短歌の作成、知ったこと、などなんでも書く)」と「絵の勉強記録」である。残りのノートは「ほぼ日の方眼ノート」と「MDノート」だ。



今までネタ帳に使ってきたノートの中で、トモエリバーのノートは圧倒的に使いやすい。書きやすいし、薄いからページ数あるし、めくりやすい。

ということで、ほぼ日の方眼ノート(今年の新作柄)をネタ帳に決定。
創作に使うにあたり、地味に欲しいのが表紙裏のポケットだ。破りとったメモや資料などを挟めるようにしたい。

家の中の紙ものを漁ったら、こんなものがでてきた。

裏表紙裏(ややこしいな)に貼ってネタ帳の完成。

4 MDノート

さて、残る用途は「絵の勉強日誌」だ。残ったノートはミドリのMDノート方眼罫。

このノートでは、一定期間を一覧で見られること、絵を貼ることができること、を必要項目として考え、このようなページを作成した。

いやじゃあ最初から見開き八分割になっているブロックタイプ(がある)買えばよかったじゃんなんだけど、まあ週の頭に八分割すればいいだけの話なので、このノートはその運用で行くこととする。
内容としては、「絵の勉強を始めてから何日目か」「日付」「何をしたか」を毎日記録していく。(今美術解剖の本読んだページ数しか書いてないけど、単元名とかくらい書くといい気がしてきた)。そして、その週に描いた絵で気に入っているものを一番左の上に貼ることとした。これがページを追うごとにうまくなっていくといいのだけれど、という希望も込めつつ。色がだいぶ変わって印刷されてしまうのがちょっと悲しいが、inspicの限界である。

5 残りのオレンジのロルバーン

もう使う用途がない……TT

*トラベラーズノートどうしたん

自分の中では使い道がなくなった。創作メモにするとすぐにページを使ってしまいリフィル代がかさむというのも大きな要因の一つ。とかいいつつ、革の感じはすごく好きなので。そのうち復活させるかもしれない。

以上

以上、手帳・ノート会議からの実機を試みる回でした。これを続けて、改善点を見つけたら速やかに対処しつつ、理想の自分管理ができるようにしていきたい。

以下に今回使うことにしたノートで入手可能なものを載せておく。

 

1 ノンブルノー

2 ロルバーンダイアリー(青の洞窟はロフト限定なのでロフトへ急げ!)

3 ほぼ日の方眼ノート

4 MDノート

4-2 買っておけばよかった方のMDノート(ブロック方眼罫)

 

【これにて完結2024/04/25】入院中に読んだ本

1ヶ月と少しの入院で読んだ本を、読んだ順に更新していこうと思う。
この記事は、その都度追記して更新していく。

(最終更新(完結):2024/04/25)

 

1 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議(オーサ・イェークストロム

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2 ボーイミーツマリア(PEYO)

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3 八月の御所グラウンド(万城目学

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4 ゴールデンタイムの消費期限(斜線堂有紀)

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

5 グラスホッパー伊坂幸太郎

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

6 ちょっと不運な方が生活は楽しい(田中卓志

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

7 「推し」で心はみたされる? 〜21世紀の心理的充足のトレンド(熊代亨)

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

8 走馬灯のセトリは考えておいて(柴田勝家

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

9 最後にして最初のアイドル(草野原々)nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

10 回樹(斜線堂有紀)

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11 シャーロック・ホームズの凱旋(森見登美彦

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

12 横浜青葉高校演劇部 コント師になる!?(田中ヒロマサ)

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

13 おんぶにだっこ(さくらももこ

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14 地雷グリコ(青崎有吾)

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

15 楽園とは探偵の不在なり(斜線堂有紀)

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

16 ルックバック(藤本タツキ

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

17 横浜駅SF(柞刈湯葉

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

18 未来職安(柞刈湯葉

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

19 かがみの孤城辻村深月

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20 あなたの人生の物語テッド・チャン

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21 キネマ探偵カレイドミステリー(斜線堂有紀)

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22 キミトピア(舞城王太郎

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23 ランチ酒(原田ひ香)

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24 神のちから(さくらももこ

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25 マリアビートル(伊坂幸太郎

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26 放課後ミステリクラブ(知念実希人

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27 キネマ探偵カレイドミステリー 再演奇縁のアンコール(斜線堂有紀)

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28 キネマ探偵カレイドミステリー 輪転不変のフォールアウト(斜線堂有紀)

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

29 君の話(三秋縋)

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30 あのころ(さくらももこ

31 まる子だったさくらももこ

32 ももこの話さくらももこ

33 ひとりずもう(さくらももこ

34 さくら日和(さくらももこ

35 永沢くん

36 もものかんづめ

37 さるのこしかけ

38 たいのおかしら

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39 ハイスコアガール1〜10(押切蓮介

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40 猫背を伸ばして(押切蓮介

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41 臆病な僕らは今日も震えながら(汐見夏衛)

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42 本の背骨が最後に残る(斜線堂有紀)

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43 ディスコ探偵水曜日舞城王太郎

nagakutemijikaiinu.hatenablog.com

これにて完結

厳密に言えばあと数冊細々読んだのだけれど、感想メモにも残さなかったので割愛。1ヶ月と4日の入院で43作は結構読んだのではなかろうか。

とかいって4月の読了数0だけど。

 

ディスコ探偵水曜日(舞城王太郎)

迷子専門の探偵をしているディスコ・ウェンズデイはある事件をきっかけに梢と暮らしている。あるとき梢に未来の梢がやってきて、物語が動き出す。やがて探偵が連続自殺を始め、ディスコも運命にいざなわれるようにしてパイン・ハウスに向かう。そこで待っていたのは……

これ読んだって言っていいのかわからん。何回読んでも理解まで時間がかかり、完全に理解したとは言い難い。ただ構造や内容は、村上春樹の「ねじまきクロニクル」のオマージュになっていて、多くの村上春樹ファンに読んでもらいたい内容なのだが、くだらない名前の探偵とかがいっぱい出てくるからそれだけでアレルギー起こして読んでもらえないかもしれない。

 

 

本の背骨が最後に残る(斜線堂有紀)

「本の背骨が最後に残る」「死して屍知る者無し」「ドッペルイェーガー」「痛妃婚姻譚」「『金魚姫の物語』」、「デウス・エクス・セラピー」「本は背骨が最初に形成(でき)る」からなる短編集。

いやーよかった。物理本が無くなり物語を語る人が「本」となる。それぞれの本が異なったことを言う場合、「版重ね」という勝負を行う。という表題作は設定がぶっとんでいて、描写が半端なくて、まさに手に汗握る物語だった。

個人的にはこの表題作と、「死して屍知る者無し」がすごいよかった。「死して〜」はあるコミューンの話。ここでは人は病気や怪我で予後不良となると転化して好きな動物となることができる。あるとき主人公くいの好きな人が川に流されて…っていうところから展開していくのだけれど、最後の2段落が見事だった。そうなんだよな。

というか斜線堂の短編集すごいな。以前と比べると格段に文章もうまくなっているし、話もしっかりしているし、読んでいて唸ることが増えた。こんな力つける???すごいよ斜線堂。設定も本当よく思いついて、そこから無理なくしかし必要な箇所では飛躍して展開して。いやー一生ついていくわ。

 

 

臆病な僕らは今日も震えながら(汐見夏衛)

虹色の夢を見る少女きららは、母の命と引き換えに生まれた。母親の記憶を持つ父親と姉と壁を感じている。またなんでもできてハキハキしている姉と異なり、クラスでも目立たない存在のきららは、どこにも居場所がないと感じる。そんなある時、あの虹色の夢の世界を描く少年に出会って……

なんか絵本を読む感じで読むと面白かったし、ストーリーもよかった。
良くも悪くも子ども(中高生)向けで、改行が多くて最初何かと思った。ストーリーも、いいんだけど、大人が読んでも今更すぎる内容ではある。

 

猫背を伸ばして(押切蓮介)

ハイスコアガール押切蓮介のエッセイ漫画。子ども時代のことから漫画家になってからのことまで。順番は時系列ではない。

母ちゃんが最高だ。あと押切蓮介めちゃめちゃ苦労人だよなあ。こんなに苦労してたらわたしならグレそう。そして、成績がすごく悪かったらしい。が、この人勉強すれば別に勉強できそう。でも勉強が多分嫌いだったんだろう、仕方ない。しかしかえすがえすも母ちゃんが最高だ。

押切蓮介のエッセイ漫画は本当に面白い。細部の描写がリアルで、ほぼ同時代を生きてきた人間として懐かしさもありつつ、全然違う世界だったりもして。絵柄が独特なので嫌な人は嫌かもしれないけれど。

で、全然関係ないけどこの前押切蓮介の個展に行こうと思ったんだけど、当日現地で抽選と知ってひよって行けなかった。残念。

 

 

ハイスコアガール(押切蓮介)

劣等生のハルオが唯一輝ける場所、それはゲームセンター。しかしあるときそんなゲーセンに、学校でも秀才で眉目秀麗の少女大野が現れて……

いやーこれ何回読んでも本当にいい。10巻再読一気読みした。結構最初の方から大野がハルオラブ全開でかわいいのにハルオが全然気づかなくてそれもかわいい。日高さん頑張ったね……

ゲーセン好き、ラブコメ好き、純愛好き、色んな人が楽しめる漫画。間違いなく人におすすめできる作品。