2024-04-24から1日間の記事一覧

ディスコ探偵水曜日(舞城王太郎)

迷子専門の探偵をしているディスコ・ウェンズデイはある事件をきっかけに梢と暮らしている。あるとき梢に未来の梢がやってきて、物語が動き出す。やがて探偵が連続自殺を始め、ディスコも運命にいざなわれるようにしてパイン・ハウスに向かう。そこで待って…

本の背骨が最後に残る(斜線堂有紀)

「本の背骨が最後に残る」「死して屍知る者無し」「ドッペルイェーガー」「痛妃婚姻譚」「『金魚姫の物語』」、「デウス・エクス・セラピー」「本は背骨が最初に形成(でき)る」からなる短編集。 いやーよかった。物理本が無くなり物語を語る人が「本」とな…

臆病な僕らは今日も震えながら(汐見夏衛)

虹色の夢を見る少女きららは、母の命と引き換えに生まれた。母親の記憶を持つ父親と姉と壁を感じている。またなんでもできてハキハキしている姉と異なり、クラスでも目立たない存在のきららは、どこにも居場所がないと感じる。そんなある時、あの虹色の夢の…

猫背を伸ばして(押切蓮介)

ハイスコアガールの押切蓮介のエッセイ漫画。子ども時代のことから漫画家になってからのことまで。順番は時系列ではない。 母ちゃんが最高だ。あと押切蓮介めちゃめちゃ苦労人だよなあ。こんなに苦労してたらわたしならグレそう。そして、成績がすごく悪かっ…

ハイスコアガール(押切蓮介)

劣等生のハルオが唯一輝ける場所、それはゲームセンター。しかしあるときそんなゲーセンに、学校でも秀才で眉目秀麗の少女大野が現れて…… いやーこれ何回読んでも本当にいい。10巻再読一気読みした。結構最初の方から大野がハルオラブ全開でかわいいのにハル…

さくらももこをたくさん

2、3日、さくらももこをひたすら読んだ。 あのころ (集英社文庫) 作者:さくら ももこ 集英社 Amazon まる子だった (集英社文庫) 作者:さくら ももこ 集英社 Amazon ももこの話 (集英社文庫) 作者:さくら ももこ 集英社 Amazon ひとりずもう (集英社文庫) 作…

君の話(三秋縋)

技術が発展し、過去の記憶を消したり、架空の記憶「義憶」を埋め込んだりすることができるようになる。主人公の父親も、義憶の中にだけ存在する義者を妻として愛し、母親は主人公の他に4人の子どもを持った。19歳になった主人公は、あるとき記憶を消す「レー…

キネマ探偵カレイドミステリー 輪転不変のフォールアウト(斜線堂有紀)

第三部。 「第一話 逆光無効のトライアンフ(バック・トゥ・ザ・ヒューチャー)」「第二話 依然必然のアクチュアリー(ラブ・アクチュアリー)」「第三話 輪転不変のフォールアウト(俺たちに明日はない)」 第一部第二部はこちら。 nagakutemijikaiinu.hate…

キネマ探偵カレイドミステリー 再演奇縁のアンコール(斜線堂有紀)

カレイドミステリー第二部。 「第一話 再演奇縁のオーバーラップ(スタンド・バイ・ミー)」「第二話 自縄自爆のパステルステップ(アーティスト)」「第三話 正誤判定のトレジャーハント(バグダッド・カフェ)」 第一部はこちら。 nagakutemijikaiinu.hate…

放課後ミステリクラブ1金魚の泳ぐプール事件(知念実希人)

児童書。ミステリの入門書。 陸、美鈴ちゃん、天馬くんの3人は、小学校の一角に部室を作り、放課後ミステリクラブと称して時間を過ごしていた。あるとき、プールの授業が中止となる。プールに金魚が泳いでいたせいだ。真理子先生に依頼され、天馬くんはその…

マリアビートル(伊坂幸太郎)

殺し屋シリーズの第二弾。 息子を殺しかけた高校生を殺すためにアルコール依存症の木村は画策し、犯人の乗る新幹線をつきとめ復讐しようとする。蜜柑と檸檬は業界のドン峰岸の息子を助け、仙台まで連れて行く任務を課される。七尾は新幹線に乗ってトランクを…